種子から育てるチューリップ【1年目】

チューリップの情報
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こんにちは。

落葉樹の木々の葉がほとんど落ちて、そろそろ地面に霜が降りる時期になります。

今週は比較的暖かい日が続いていましたので、保管していたチューリップの種をプランターに播く作業をしました。

チューリップは球根で増やすのが一般的ですが、種ができるお花でもあります。

受粉が難しいのと種の成長に5年ほどかかるので、チューリップを増やすのは主に球根です。

チューリップは自分の花粉では種を作ることができず、他のチューリップの花粉で受粉しないと種ができない性質を持つので、種ができることは稀です。(この性質を自家不和合性と言います。)

他家受粉で増える植物だと、遺伝子に広がりを持たせて環境に適応していくことができると言われています。ただし、あくまでその植物の分類の中では比較的環境に有利になるという話であり、周辺の植物が強いと生育負けしてきます。

(北海道に自生するハスカップも自家不和合性の植物ですが、他の樹木の成長が強すぎて自生の数が増えない状態。)

2年前に偶然ですが自分のチューリップ畑で種子が取れましたので、大切にとっておいたものを今回は播いていきました。自分の花壇に200~300個程植えていたチューリップのうち、3個だけ雌しべが膨らんで取れた種子です。

基本的に私はお花が咲いたら、花瓶に入る分だけその都度摘み取ってしまうのですが、たまたま摘み取らなかった花で、虫があまり飛んでいない時期にも関わらず受粉できたものが出たようです。

昨年から海外登録品種をランダムに植えているので、今年と来年は種は取ることはできず。来年は種を取っても問題ないごく一般的な品種のチューリップだけの区画を作って、再来年はそこから上手く種を取りたいと思っています。

チューリップの種

これがチューリップの種です。

チューリップの種
チューリップの種

大きさは5mm程。

チューリップの種

とても薄いので、ipadの画面に乗せると光が透けています。

発根は昨年既に確認済みです。適度に水分を含ませたペーパータオルの上で6週間、冷蔵庫で保管すると発根が確認できました。(カビ防止のため冷蔵庫で保管する容器は予めアルコール消毒し、253.7nmの紫外線を2分照射しています。レイコップのUVランプで殺菌灯の代用。)

発根したチューリップの種
発根したチューリップの種

とても小さな発根ですが、これが根と細い1本の葉になっていきます。

さて、実際にプランターにさらっと種をばら撒きまして…、

これに軽く土をかぶせるように、上手く種を埋めて終わりです。

しっかり寒さに当てないといけないので、このプランターはこのまま外で雪に埋もれます。春までの楽しみです。

3月になる

 3月末になり、すっかり庭の雪が解けました。約4ヵ月の間雪に埋められていたプランターや畑がようやく顔を出しました。

3月17日時点ではこのように残っていた雪も、

 3月29日の高気温で、全て溶けて積雪0cmになりました。

 冬の間は約40cm~70cmくらいの雪が、プランターの上に乗っていましたが、そのプランターも雪の中から出てきました

3月28日 チューリップの種 発芽確認

 チューリップが発芽してます。

小さい種子から根が伸びて、赤~緑色の葉が出てきているのが分かりますでしょうか。

 ちなみに、この頃の外の球根のチューリップはこのような感じです。

 球根も芽が土から出てき始めています。種子も球根も同じくらいの時期に芽が出るようです。

 雪解けからすぐの芽は低温に当たって赤い色をしていますが、そのうち葉が緑色になります。

3月30日 種子の殻が取れました

 チューリップの種子の殻が取れて、一本の葉になってきました。写真の細長い緑色の葉が、チューリップ1年目の葉です。

1年目は葉が1本のままで、土の中の根が小さな球根になっていきます。

 とても小さな葉なので、何も植えていないプランターと勘違いされないようにするのが春からの仕事です。(子供に土をひっくり返されるのが、我が家で一番多い事故です。)

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