こんにちは!12月は忙しく1週間空いてしまいましたが、元気に園芸をやっていきます。
ここ北海道の冬というのは、厳しい寒さの中雪が降り積もり、日が出ている時間が極端に短いです。日中は白銀、夜は灰色の世界と、色彩がない世界が数か月続きます。最初は雪の白さが綺麗に見えるものの、2か月…3か月…と毎日続くと、緑が恋しくなってきます。冬にお花が見たい!!
今回は冬季に花を咲かせるのを目的に、室内で育てるために用意しておいたチューリップの球根を植えて育てた記録です。
10月25日 冷蔵庫で保管開始
チューリップはある期間寒さに当てないと、芽が出てこない植物です。野菜室は少し温度が高いので、普通の冷蔵庫で7週間保管しました。
チューリップは約40日間、5℃くらいの温度に当てると発芽が早いようなので、冷蔵庫で7週間くらい貯蔵すればよいとのことです。
5℃くらいで貯蔵することを本冷蔵と言いますが、可能であれば本冷蔵の前に予備冷蔵として13℃~15℃で3週間保管しておくと、発育が良くなり開花が綺麗になると言われています。
10℃くらいで本冷蔵保管しても発芽はするようですが、少しだけ発芽率が低くなったり成長が遅くなったりします。(それでも多くはちゃんと成長はします。)
ちなみにあまりにも長い期間、冷蔵庫で球根を寝かせることはできず、そのうち水分がなくなってシワシワになったりカビが生えたりします。(私の経験です。やらかしてます。)
保管するときはビニール袋には入れず、通気性の良いネットを使うと良いです。今回ビニール袋に入れてしまったため、一部カビてしまいました。灰色の青カビです。
次回からは麻袋みたいなものを用意しようかと思います。5個保管していたうちの1個は球根が柔らかくなっていたので処分し、4個のうちカビの被害が小さく球根がしっかりと固いものを3個選びました。
12月13日 室内で植え付け
小さな鉢に植え付けます。使った道具はこちらです。
- ・肥料入り培養土
- ・適当な大きさの鉢と皿
- ・鉢底石
- ・筒型スコップ(土入れ)
筒の形をしたスコップは、小さな鉢やビニールポットに土を入れる時にとても便利です。室内で作業するときのスコップは、これを使っています。
作業は簡単です。まずは底にネットを入れます。
鉢底石を入れます。鉢の5分の1程度が目安です。
培養土を半分くらいまで入れます。
球根を植えます。(芽が伸びる方を上に)
ちょっとだけカビていますが、鉢1つに付き1個ですし、祈りつつ植えました。カビた球根が成長するかどうかは球根の状態によると言われ、つまり「試してみないと分からない」が答えになっているようです。
上まで土を入れて終わりです。
この後は水を与えて、芽が出るのを待ちます。
12月28日発芽確認
12/28に発芽確認できました。
ちょっとだけですが小さな白い芽が出ています。
1月4日 球根2個枯れる
年末年始は連日最低気温が-10℃を下回り、外は極寒でしたが室内は20℃前後を保っています。
3個植えて3個とも発芽はしましたが、2個は成長が途中でとまり枯れてしまいました。惜しいところまでは行ったのですが…。
暖かいところで育ててたとは言え、冬の短時間日照の条件を変えるのは難しく、葉の勢いがなくなりました。
元々球根がカビで弱っていたので、カビの勢いに負けてしまったのかもしれません。昨シーズンはカビていない球根を冬に育てて上手く育ったのですが、今回は残念。くれぐれも球根をビニール袋で保管してはいけないぞ!
1月25日 生き残った残りの1つ開花
1個だけ花まで育ち、1/25には花が確認できました。どうやら蕾が葉に引っかかったまま成長してしまったようで、花が葉っぱに埋もれています。葉の成長よりも花の成長の方が早いと、こうなってしまいます。
1月27日 咲いたけれども…
1/27の状態。咲いたのは八重咲きのチューリップのようです。長らく葉に引っかかっていたため、ぐにょんと曲がっています。
首折れ(Topple Disease)という状態です。病原菌によるものではなく生理障害によるものであり、急激な成長に追い付かずカルシウム不足で起こる状態です。今回のような急激な温度変化で成長を促進させた場合に起こりやすいと言われています。
以下が、今回の栽培の流れでした。
- 10月25日 冷蔵庫で保管開始
- 12月13日 鉢植え
- 12月28日 発芽確認
- 1月25日 開花
今シーズンは青かびを発生させてしまったので、来シーズンは球根冷蔵中にカビさせないようにしたいです。
それと冬の日照不足も改善したいところ。家庭ではできる範囲が限られますが、考えていきます。
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