野良猫が畑でトイレをしてしまう際、実際に効果があった防止策

家庭菜園・畑作りの雑記
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 野良猫かどうか分からないけれども、どこからか猫がやってきて畑や花壇でうんちをしてしまい困っている人は多いと思います。我が家も野良猫がやってきて、毎年畑にウンチをされてしまいます。被害に遭うのは植物がまだ植わってない春先と、収穫を終えた作物を倒した後の晩秋が多いです。

 私は猫が大好きなので追い出したりすることはないのですが、被害に遭ったら困る作物の畑だけはトイレができないように守るようにして、あとは自由に出入りしてもらっています。

野良猫が畑でフンをする…。

 野良猫のフン・尿被害防止に効果があると言われている方法を実際試した結果、我が家で効果があったもの、効果がなかったものを紹介したいと思います。

効果があった対策①マルチング、トンネルを張る。網を張る。

 物理的に覆ってしまうのが、確実な防止策です。これに勝る防止策はないと思います。マルチングは特にビニールマルチが効果的です。猫はビニールを破ってまでトイレをすることは、ほぼないです。ちなみに今までビニールマルチを剥がした動物は幼いカラス(数羽で集まって遊びで破った)くらいです。

トンネルも効果的で、ニンジン、ラディッシュ、ダイコン、レタス等の葉物など、直接畑に播種するタイプの野菜にトンネルはかなりお勧めです。

花壇のような場所であれば、茎がしっかり出てくるまで網やネットで被ってしまうという手もありです。近所の人は毎年花が出てくるまでは花壇を網で被っていて、対策の効果が出ているようです。

効果があった対策② 置き型の忌避剤

 同じ猫が何度も同じ場所でフンをしてしまう場合に効果があります。

 フンをしてしまう場所に置くだけです。木酢のように土壌に潅水するタイプではないので、根へのダメージが少ないです。ただし置いた所を避けて作物を育てることになります。私が使ったのは『アチコチノン』に似たような飼い猫のトイレしつけ用の忌避剤で、プラスチックの容器に入ったものでした。(商品名は忘れてしまいました。今は売られていないようです。)

 忌避剤はトウガラシやミント、レモンなどの植物由来のものが多いですが、雨水に触れて成分が畑に浸み込むのはあまりよろしくないので、浸み込みそうなら鉢皿の上等に置くと良いです。

 私はラディッシュを露地で育てていた時に被害に遭い、この忌避剤を置きましたが、置いていて少し邪魔だなという程度で、猫のフン・尿防止の効果が出たので助かりました。

 ただし、忌避剤は置いた場所しか効果がないので、野良猫自体は庭に出入りはします。また、香辛料やハーブの香りが平気な猫もいるので、忌避剤は確実な方法ではないことに注意してください。

 多数の野良猫が住む地域だと、もし忌避剤で一匹の猫を避けたとしても、次は臭いを気にしない猫がその畑や花壇をなわばりにする可能性があります。

効果が無かった対策①柑橘類の皮を撒く

 柑橘類の臭いは猫が嫌がるといますが、それは新鮮な柑橘類から出る汁のみ。柑橘類の皮はすぐに乾燥して臭いが消えてしまいます。柑橘類の香りは揮発性が高く、すぐ空気中へ逃げていくようです。

 私もミカンの皮を撒きましたが、その上からしっかりトイレをされてしまいました。フンを処理して、乾燥してカペカペになった空しいミカンの皮を拾って片付けました。

 ミカンの皮は土から目立つので、「私、ゴミ撒いちゃった…。」とミカンの皮を片付けながらとても空しくなりました。

効果が無かった対策②光反射物キラキラリボンを置く

 アブラムシの飛来を予防すると言われている光反射物。猫にも効果があるのかな?と試してみました。

何も気にする様子なく、普通に侵入されてます。

水の入ったペットボトルも昔は猫避けに効果があるのではないかと言われていたこともありましたが、それも猫は全く気にしないようですね。

効果が無かった対策③近くに猫用トイレの場所を用意する

 畑の近くを掘って土をフカフカにし、「ここならトイレをしてもいいよ」という場所を作りました。しかし、同じ畑でフンをされてしまいました。

 広さが足りなかったのか…畝を作らないといけないのか…。用意した場所は、何かが猫的にはダメだったようです。掘ってフカフカにしただけではダメとのこと。厳しいですね。

その他の猫侵入対策①超音波

 ホームセンター等で動物避けとして超音波を出す機械も売られています。超音波と言っても、モスキート音のような感じで、人間でも聞こえる人がいます。綺麗な芝生のお庭に超音波の機械を設置しているお家の前を何度も通ったことがあるのですが、結構うるさいです…。この家の前では耳鳴りがする…と思われないよう、設置向きには気を付けてください。

 聞こえる人間にも嫌がられるわけですから、猫避けとしてはとても効果が高いようです。(耳が遠い猫は別として。)

その他の猫侵入対策②木酢・撒くタイプの忌避剤

 この方法は植物の葉や根にダメージを与えるので、花壇や畑には使えないということに注意が必要です。綺麗に咲いた花も小さな芽も、忌避剤の成分であっという間に枯れます。

使用できるのは、通路や砂利などの基本的に草花を育てない場所です。

猫が好むトイレの特徴

「どうしてうちの花壇・畑で猫がトイレをしてしまうのだろう?」

そう思う人は以下の点が当てはまっていないでしょうか?これは猫が好むトイレの特徴です。

①柔らかい土で、土が足に付きにくい

 猫は穴を掘ってそこで用を足し、埋めるという習性があります。足を汚すのを嫌うため付着しやすい土質を嫌がり、砂や礫土を好みます。水が溜まった泥のような場所は掘りません。

 地面を掘るので、もちろん軽く掘りやすい砂やフカフカの土を好みます。根が張り巡らされた雑草だらけの土を掘るのは大変なので、植物が生えていないフカフカの土を見つけたら猫がやってくることでしょう。

  雨が降って土が泥になると、そこでトイレをすることを止めてしまう猫もいます。どうしても最適な場所が見つからなければ、土ではなくアスファルトの上やタイルの上などで、トイレをします。我が家も大雨が降った次の日に玄関先でされている場合もありました。もし土以外の場所でされてしまったら、「良いトイレ見つからなかったんだな…」と思ってあげてください。

②静かな落ち着いた場所

 猫は車や人通りが少なく、静かな場所のトイレを好みます。イヌが吠えてくる場所や、多数の人が行き交う場所は常に警戒して、トイレの場所には選ばないようです。

③綺麗!清潔!

 畑や花壇への野良猫のフン・尿で困っている皆様。

 それは皆様のお庭はとても綺麗で清潔ではありませんか?ウンチをしたら別の場所へ持って行き深く埋めて処理をして、掘った場所は平らに戻す…。トイレをしたら、トイレを綺麗にしてくれる人間がいる。そんな場所は、猫にとってはとても良いトイレ環境です。

 飼い猫でトイレの場所を覚えたのに、粗相をしてしまう場合が多々ありますが、多くの原因は「トイレが汚い」という理由です。毎回掃除していても、臭いが強く残っているだけで猫はトイレを使わない時があります。猫はかなりトイレに関して、清潔を求める生き物です。

 だからといってお手入れをしなかったら、それは花壇や畑ではなくなってしまいますね。花壇と畑には自然と猫が寄ってきやすい環境だということです。

 まとめ:私がおすすめする野良猫のトイレ対策

 私が試行錯誤した結果、おすすめする猫のトイレ対策で一番良いのは「マルチや網などを使い物理的に覆うです。その他の方法は絶対効果があるわけではありませんが、場所に合わせて忌避剤、超音波、木酢液を使って対策も可能です。

 野良猫もここでは生態系の一部です。ネズミや鳥、カナヘビ等を捕って暮らしていますが、キツネに追われる危険も多くある北海道でも逞しく生きています。

 イエネコである野良猫はヤマネコとは違い、人間のすぐ近くで一緒に生活することで生き続けてきた動物でもあります。野良猫は人への危害がとても少ない動物なので、人間側で上手く対策しつつ共存できたらよいですね。

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