10月中旬のまだお外が温かいうちに、土壌改善のための堆肥や有機質肥料を畑にまきました。
今回はその記録です。
寒冷地における堆肥をまく時期
新しく菜園を始める場所や貸農園であれば、春先にまくことが多いです。一般的にもホームセンターで大量に様々な種類の堆肥が売り出される時期も、桜が咲き始めた頃から夏にかけてです。先に石灰を撒いてpHを補正し一週間以上経過した後に、堆肥をまきます。
ちなみに厳しい冬がある北海道で土壌改善の堆肥をまく最適な時期は、10月中旬と言われています。
その理由はこちらです。
・10月は気温の低下および日照時間が短くなるため、秋植えで育てられる植物は限られる。大部分は何も植えていない畑になる。
・9月だと土の温度が高くて分解が進みすぎて、春の雪解けで分解で作られた肥料分が流れる
・11月だと寒すぎて堆肥が分解されず、春に撒くのと変わらない
・地温がまだある10月に少し分解を進めておき、冬には分解は休止。春先にすぐ分解を再開させることで未熟堆肥の悪影響を減らす。
今回私の堆肥を撒く目的は「土をふかふかにする」ことなので、春先の肥料分などのことは考えず9月に撒いても問題なかったのですが、9月はまだ畑に作物が残っていましたので10月中旬になりました。
使用した土壌改良材
今回、畑に撒いたのはこちら。
・発酵牛ふん堆肥
・腐葉土
・バーク堆肥(牛ふん入り)
・油かす
・米ぬか
・連作障害軽減材
牛ふん堆肥、腐葉土、バーク堆肥は、肥料分が少ない土づくり型堆肥です。この堆肥の有機物が土を団粒構造にし、土がふかふかになります。
米ぬかは土壌の微生物を増やすために、油かすは微生物の増殖に使われる窒素分を補給するために使います。微生物が増えると堆肥の分解が進みますし、様々な微生物が増えることで、特定の病原菌がたくさん増えるのを抑えることができるようになります。
連作障害軽減材は、善玉微生物を吸着させたバーミキュライトやゼオライトが入っています。畑に残った作物の根の分解に使っています。家庭菜園で人気のナス科ばかり多く育ててしまう傾向なので、ナス科を育てた畑には重点的に撒くようにしています。ゼオライトは土壌の保肥力を上げてくれる効果があるので、それも少しだけ期待して撒いています。
必ずこのメーカーでなければならないという資材はないので、基本的にこのような堆肥などは地元あるいは近隣で製造されたものを買うようにしています。
我が家では北海道産の堆肥が多いです。というのも地元産だと輸送のコストが低く、価格が安く大量に売られていて手に入りやすいです。わざわざ大量の石油を消費して、海を越えて本州から北海道へ輸送する必要はないという私の考えです。なるべく環境に優しくしていきましょう。
実際の堆肥のすき込み作業
畑の雑草を抜きまして、先ほどの堆肥と有機質肥料と連作障害軽減材を撒き、軽くすき込むだけ。
本当は重さ(堆肥2~4kg/㎡)をしっかり量って撒いた方が良いと思いますが、今年は自分の体調の関係であまり身体に負荷をかけられず、時短で適当に撒くことにしました。
ざっくりと土と混ぜて終わりです。
ついでに、昨年秋に集めていた落ち葉を畑の通路に敷き詰めました。
腐葉土にしようと思っていましたが、全然分解が進んでいないのでほぼ落ち葉のままです。(発酵不良の原因は私の体調不良による、春夏時期の切り返し不足と水分不足です。)
嵩だけが袋の半分くらいになっています。
ほぼ分解していないので直接畑に落ち葉を入れず、通路に敷き詰めて、米ぬかと油かす、牛ふん堆肥を上から撒きました。
このままだと風で飛んで行ってしまうので、プランターの古い土や畑の土などを重石代わりに乗せて終わりです。
これにて、今シーズンの畑作業は終了です!
このまま雪が積もって、この畑はお休みに入ります。畑の雪が解ける来年4月中頃に、また本格的な畑作りをスタートする予定です。
冬の間は野菜作りの勉強や畑作りの計画作り、冬の育苗をしていこうと思っています。
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