種から育てるトマト栽培【2021年】 

家庭菜園・畑作りの雑記
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 3月になり少しずつ暖かくなっているものの、北海道は雪がまだ残っています。

今年は3月2日に南からの湿った風が入りまして大雪となりました。翌日3月3日のお外はこんな状態です。

積雪80cm程で、畑にずっしり雪が乗っています。雪かきをした通路側には、2mくらいの雪山ができました。外の作業はまだできません。

 このような時期ですが、2021年の家庭菜園を開始します。我が家の家庭菜園は、いつもトマトとピーマンの種蒔きから始まります。

種から育てるトマトは、中玉~大玉のサイズの品種です。

5月終わりから6月初めに畑へ植え付けるのを逆算して、2月後半から3月初めまでに種を播いて育苗していきます。

3月3日 播種 室内22℃前後

 今年は家に余っていた、前年度・前々年度購入の種を使いました。小規模の家庭菜園だと種を余してしまうことが多いです。

発芽率が下がるので毎年新しい種子を播くことが良いようですが、その前の種でも全く芽が出ないというわけではないので使うことはできます。

 こちらが家に残っていた種です。トマト品種は桃太郎EXと優美。ピーマンは小型で早生タイプのたくさん採れる品種です。

 トマトの種はお馴染みの形。トマトのゼリー状の果肉のところに入っている粒々です。

 育苗の道具は、なるべく家にあるものを使うようにしています。平たい段ボール箱にビニールを敷いて、小さいポリポット(6cm)を利用しました。

このままだと水がこぼれてきますので、後からポリポット1つ1つをビニールで囲いました。

土は肥料入りの培養土を使っています。

 トマトを6個。ピーマンを4個。全て畑に植え付けはせず、成長が良いものを選別して畑に植える予定です。種から育てたものは植え付けで失敗して全滅する可能性があるので、種から育てた苗とホームセンターで買った苗の2種類を植えることにしています。

 発芽率が下がっている可能性を加味して、一つのポリポットに多めに種を播いています。家の中はセントラルヒーティングで24時間、室温22℃前後で一定を保った状態です。トマトの発芽適温は20℃~30℃と言われています。

 トマトは暗いところで発芽しやすい嫌光性種子なので、窓側に置かなくても発芽します。しっかり土を被せて大丈夫です。

3月9日 トマト発根&発芽

 播種して6日後、3月9日夜にトマトの発根確認。もう発芽直前でした。

3月11日 トマト苗を日当たりの良い場所へ移動

 トマトのポリポット6個全て発芽しました。

 袋で囲ったままだと水はけが悪いので袋を外して、ポリポットをプラカップに入れてます。

日当たりの良い窓側へ、トマトの苗を移動させました。

 もう既に芽が徒長してきています。徒長する原因は日照不足や肥料不足、苗の密集、無風状態など、いくつかあります。この室内の環境だと昼夜で温度差が無いことが大きな原因だと思います。

 昼の温度が25℃夜の温度が15℃くらいで管理できればベストですが、住宅の暖房のシステム上、家の中で低い気温の場所はありません。

光が無い夜間も温度が高いため、どんどん上へ上へと細長く成長していってしまいます。

 『天気が良いときは外に出す』という手段も、北海道のこの時期ではできません。(3月初めの暖かい日で気温-1℃くらいですので、苗が凍ってしまいます。)

 そしてこの時期は昼が高く夜が低いといった気温の変化ではなく、風向きしだいで大きく気温が変化します。

(例えば『朝プラス気温になり暖かいと思ったら、正午に気温が下がり雪が降り始めた。』『日中は-2℃前後だったものの、その夜中から南風が入りいきなり+5℃になった。』というような。)

変則的な気温変化なので、温度調節がとても難しい!

 というわけで悪あがきに近いのですが、日が落ちた後に氷を置いたり保冷剤で冷やしたりしていました。

 冷やした効果は、あまり無かったかもしれないです。

 余談ですが、夜になると葉がこのように閉じます。しっかり日光の有無を感じ取って動いていますね。

3月13日 間引き

 芽が密集してきたので、1個のポリポットに芽が1つになるように間引きをしました。

種の殻が取れずに伸びてしまった芽、徒長がひどい芽、左右の双葉の大きさに差がある芽、極端に小さい芽を選んで抜いていきます。

 間引く前はこんな感じ。

 間引いてすっきりしました。

 根が絡まるのを防ぐため、発芽して少ししたらすぐ間引くようにしています。芽が小さいうちの方が心苦しくない…というのも理由です。

3月16日 本葉が出てきました

 本葉が出てきているのを確認しました。

 この頃から扇風機で風を取り入れています。風の刺激が茎の成長の刺激となり、徒長を抑えてくれるようです。

植物の成長には風も必要とのこと。常に扇風機を回すわけにはいきませんが、風量を中の首振りにして朝4時間、夕4時間ほど回しています。

葉がそれなりに揺れる程度です。

3月22日 大きなポリポットへ移し替える

 本葉がここまで成長しました。発芽したての頃と比べると立派に見えますが、まだまだ小さな弱い苗です。

このままだと土の量が少なくて肥料不足になるので、大きなポリポットへ移し替えます。

 使用したのは10.5cmのポリポットと、受け皿として100円ショップで手に入れた大きいプラカップ、元肥入りの培養土です。

 サイズ感の確認。双葉の下の徒長部分が隠れるように土を被せます。

 トマトは茎から容易に根が出てくるので、徒長した部分からの発根を狙って深めに移し替えています。

 小さな苗でも、ポリポットの中全体に根が広がってきているのが分かります。

 移し替えた直後です。

 このポリポットの移し替えと畑の定植は、本当に事故りやすいです。

大きな環境変化のせいで萎れてしまい数時間でダメになる可能性が高く、タイミングを見極めて丁寧に作業しなければならないのでいつも緊張します。

 翌日、苗の状態を見て無事を確認。

 土が乾いていたので、この後しっかり水を与えました。

 この後の苗ですが、おそらく肥料過多の症状が出てくると思います。

適正量の元肥でも小さい苗にとっては肥料が多く、窒素過多の症状が出てくることが多いです。

もしそうなったとしても、あっという間に肥料分使っていって苗が大きくなり、そのうち肥料過多の症状も改善されるので心配はいらないです。

 

3月28日 窒素過多になった苗

 毎年のことですが、小さなトマトの苗を大きいポリポットに移した後は、かなりの確率で窒素過多になります。茎が外側に曲がり、乾燥して葉が内側に丸まってくるのが窒素過多の症状です。この時点ではまだ目立った症状は出ていません。

 ポットに入れる土を種まき・挿し木用の肥料分が少ない土だと窒素過多になりにくいと思います。今回は普通の元肥入りの培養土を使っています。(種まき用土は買っても余らせてしまうので…。)

 肥料分の少ない種まき用土に、少しずつ液肥で肥料分を与えた方が上手くいくのかもしれません。来年度試してみようと思います。

4月4日 日焼けと窒素過多が続く

 窒素過多で、下の方の本葉が乾燥して巻き上がってきました。

 斑点があるので病気かと思ってしまいますが、肥料過多によって葉が弱いなかで直射日光に当たり葉焼けが出てきています。まだ軽い症状なので、何もせず様子をみています。

 葉があまり巻かず、窒素過多の症状が軽い苗もあります。

4月6日 本葉が大きくなる

 葉焼けの状態がひどくない葉は、どんどん大きくなっています。下方の葉は窒素過多の影響を受けて、枯れ始めています。

 葉が緑色のまま巻き上がって乾燥しています。このように野菜苗の葉が枯れたらもうダメだと思いがちですが、生理障害による枯れなので割と放置しています。もう少し何とかしたら良いのかもしれませんが、苗を育てているうちに「ここまでの影響であれば大丈夫」という感覚が鍛えられて焦らなくなってきます。

4月8日 本葉の下の葉が枯れる

 1段目の本葉が枯れました。枯れた葉は取ってしまいましょう。

 葉が横に伸びて大きくなり、苗同士が狭くなってきました。

 葉焼けの斑点が出ています。

 本葉は窒素過多の影響を受けていますが、双葉は青々と元気です。新芽が元気であればOKです。

 徒長苗は全体的に逆三角形のような形になると言われています。我が家の苗も逆三角形です。

 室内で一定温度下での栽培なので徒長は免れず、ある程度は仕方がないかなと思っています。

 トマトの苗は、成長が早いです。2週間でどんどん大きくなっていきます。

4月16日 水切れ

 やってしまったー!丸1日外出して帰ってきたら、1株が水切れを起こして萎れていました。

まだ間に合うか?と願いつつ水をあげて、復活を祈ります。

4月19日 水切れからの回復

 萎れて水を与えて3日後、苗の先が上に向きました。水切れの後遺症で先端の葉がチリチリに…。

 先端から出てきている花のつぼみの部分は枯れていないので、このまま水を与え続けました。水切れで肥料分が吸えなくなり、今度は肥料不足を起こしたようです。つい最近までは窒素過多だったのに、今度は窒素不足…なかなか加減が難しいです。

4月27日 一番花の開花

 一番成長が早いトマトの苗で、花が咲きました。一番花です。花が咲いたものから、順次庭に出して外の環境に慣らしていきます。

5月3日 定植前の苗、40cmに

 そろそろすべての苗を家の外に出さなければいけない時期…と焦りが出てきます。

 5月3日、室内に残っている苗はこんな感じです。この苗ももうすぐ花が咲きそうです。地上部が約40cmくらいになりました。予定では全ての苗を外の環境に慣らす予定でしたが、春先の強風で全ての苗を外に出せず、半分は外に出して半分は家の中で育苗になりました。ゴールデンウィークの天気は雨が続き最高気温が一桁で、苗にとってはあまり良い環境ではありませんでした。

5月8日 定植

 畑へ定植しました。植えたばかり苗は強い環境変化と日光で枯れやすいので、日差しが強すぎず高温にならない日になるべく植えるようにしています。気温は20℃以下でも、晴れた日の日光は強いので気を付けないといけません。(何度か定植直後の苗を日光で枯らしたことがあります…。)定植後の数日も強い光と高温は避けたいので、曇りが続く日に植えると良いかなと思います。

 この日は次の日が雨の予報だったので、このタイミングで定植になりました。

定植が終われば、少し時間に余裕ができて安心します。

5月25日 一番花に実が付く

 定植後は順調に根付いています。

 天候が曇りと雨の日が多かったのですが、今のところ病気になることなく育ち、苗ガードのビニールを超えて伸びてきました。

小さな実をつけたトマト

一番花に実が付いたのを確認しました。

トマトは花と実を多くするために、一番花に実が付くことが重要と言われています。

6月2日

大嵐がくる2日前の状態です。

5月後半はほとんどが雨と曇りの日だったため、日照不足と病気が心配でしたが持ちこたえました。

日照不足の中、成長するトマト
日照不足の中、成長するトマト

この後6月4日には風速23m/sくらいの暴風雨がきましたが、苗自体がまだ風の抵抗を大きく受けるほど成長していなかったため折れることなく乗り切りました。

6月10日

実が順次大きくなってきています。雨の日が続いた影響なのか肥料分を多く吸って、葉も結構茂ってきました。

大玉トマトの苗
順次大きくなるトマトの実
順次大きくなるトマトの実

実が大きくなってきて楽しみにしていましたが、我が家の園児に見つかり摘み取られました。残念です。

まだまだこれからなので、実がさらにつくことを祈ります。

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