初心者おすすめ!ラディッシュ栽培【レインボーラディッシュ】【2021年】

家庭菜園・畑作りの雑記
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今年のラディッシュ栽培の記録です。

初心者でも簡単に作ることができるラディッシュですが、二十日大根(はつかだいこん)と呼ばれるアブラナ科の植物です。その名の通り、種をまいてから20日~30日で収穫できます。

ラディッシュの魅力

ラディッシュ魅力と言えば、

・春先の寒い時期から播種してもグングン育つ!

・播種してから1か月程の短い栽培期間で収穫できる!

収穫まで早いので追肥の必要なし!

・省スペースで栽培可能!標準プランター栽培に打ってつけ!

以上のように、とてつもなく育てるのが簡単な野菜です。正直に言うと初心者を抜けた人には物足りないと感じるほどの、手のかからない植物だと思っています。我が家では、山菜の行者ニンニクと山わさびの次に手のかけていない作物です。

 栽培期間が短いので、収穫したら肥料追加して種を播いて、また1か月で収穫して肥料を入れて種を播いて…の繰り返しが多い点が、この植物で唯一手間になる部分かと考えられます。

 育つのは早いのですが収穫後は日持ちはせずすぐ萎れてしまうので、私は収穫したその日か翌日に食べ切っています。

 食べ方はスライスしてサラダにして食べるのが一般的ですので、一度に多くは作らず、時期をずらして少しずつ何回も播種して育てる方向で栽培計画を立てるようにしてます。

ラディッシュの生育特性

二十日大根と呼ばれますが、ダイコン(アブラナ科ダイコン属)よりはカブ(アブラナ科)の仲間に近いです。辛味はありますが成長過程が異なるため、白くて大きい日本で一般的な大根とは別と考えて良いです。

 英語で「大根」は「ラディッシュ」というそうです。私が子供の頃ですが、アメリカに在住していた友人に、日本で一般的な白い大根を指して「これは英語で何て言うの?」と聞いたところ、「アメリカでこの白い大根は売ってないから分からない。」と言われました。アメリカでの「ラディッシュ」という言葉は、あくまでカブと同じ様なコロンとした形のラディッシュを示すようですね。

 ラディッシュの丸い部分は根ではなく、発芽して最初に出てくる双葉の下の茎(下胚軸)です。引き抜いたラディッシュをよく見ると、肥大した赤い部分の下から根になっていることが分かります。

 ちなみに一般的な白いダイコンは下の茎と根が太くなります。カブはラディッシュと同じく下胚軸が大きくなり食べられています。

ラディッシュの下軸胚と根
ラディッシュの下軸胚と根

 ラディッシュの生育適温は10~20℃、発芽適温は15~20℃。8℃以下、40℃以上だと発芽が悪くなるそうです。

 春先の比較的涼しい時期と秋頃が栽培に適しています。

 北海道だと夏も30℃を超える日が数日程度しかないので、夏も栽培できるそうですが…が、春秋に比べて発芽率も下茎の生育も劣るように感じます。夏だと日照時間が長くなって葉だけが大きく育ち、下の茎が上手く丸くなりにくくなってきます。ラディッシュは葉っぱも食べられるので、夏の育成は葉を食用する目的なら良いかなと考えています。ただ虫が活発な時期なので、葉が食べられる被害が多くなり難しいのですが…。

 夏場は葉が成長するうちに上へ茎が伸びてトウ立ちという状態になり、ピンク色の花が咲きます。どうやら気温が低くても日の当たる時間が長い環境(長日条件)でトウ立ちするようです。夏の気温が低くい北海道でも、夏場の長日条件はさけられません。

 むしろ北海道は北緯が高いため、夏は日本全国に比べて日照時間が長く、冬は逆に全国的にみても日照時間が短い夏と冬の日照時間の差が大きい地域です。夏至の頃の北海道では、日の出が3時55分頃、日の入が19時15分頃になります。

 私は暑さが本格的になる7月~8月の間は、ラディッシュの栽培をお休みしてます。

ラディッシュの肥料量

基肥として、化成肥料(8-8-8)を70g/㎡で撒きます。

生育期間が短いので追肥は必要ありませんが、収穫し終わって新たに種を播く場合には改めて基肥を入れます。

4月28日

 今年はレインボーラディッシュという、様々な色の品種が封入されている種を買いました。ラディッシュの色は赤だけではなく、品種によって黄色や紫、白、赤と白のツートンカラーなどがあります。

 色とりどりのラディッシュだと、収穫の時に子供が楽しんで引き抜きます。(赤色だけでも楽しんでいるようですが…。)

レインボーラディッシュの種
レインボーラディッシュの種

 発芽率は高く、播種すればほとんどは発芽するので、間引きする手間を省くために最初から株間を空けて一粒ずつ種をまきました

一般的には「スジまき」しましょうと言われていますが、私は結構ズボラにやってます。

 余談ですが、この時発芽しなかった種は、秋頃涼しくなってから発芽したり翌年に発芽したりすることもあります。何らかの発芽条件が合わなかったのか、時期ずれで発芽する現象は不思議なものです。

5月8日

 ほぼ発芽しました。間引きすることなく、このくらい株間が空いています。

発芽したラディッシュ
発芽したラディッシュ

5月25日

 水やりしかしていませんが、グングン大きく育ちました。本当にほったらかしで栽培しています。

 まだ北海道の5月は涼しくてモンシロチョウなどの虫の勢力が弱く、葉っぱは綺麗に保てています。毎年ですが、初夏にかかるように育てている時期は、かなり葉を食べられてしまいます。虫が活動的になる時期に育てる場合は、虫よけの網をかけた方が良いのかもしれません。

 全ての作物に当てはまりますが、虫に食べられ葉の面積が少なくなると、成長の勢いがみるみる弱くなってしまいます。

成長目前のラディッシュ
収穫目前のラディッシュ

5月30日 収穫

 種を播いて1か月経過したころ。このくらいで収穫です。

 育ててみると白が多めでした。

収穫したレインボーラディッシュ
収穫したレインボーラディッシュ

葉は大きくなっているものの、下の茎がまだ小さいものもありました。

抜いたら小さかったラディッシュ
抜いたら小さかったラディッシュ

これは成長すればまだ大きくなるものだと思いますが、春先でも稀に丸くならなくてただの根のように、一切膨らまない個体もあります。

葉と根を取り除いたラディッシュ

コロコロとしたラディッシュは、収穫してすぐ食べると瑞々しく美味しいです。翌日になるとシワシワになるので、すぐにスライスして食べました。

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