春の山菜の紹介【雪解け後の庭観察】

家庭菜園・畑作りの雑記
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4月になり、ほぼ完全に雪が解けました。今日は久しぶりに、朝の時間に雪がちらついていました。

学校の入学式の頃までは雪がちらつくことも多く、私の子供の頃も入学・進級を迎えた時に雪が降っていたものです。

さて、雪が無くなってからは急速に庭の環境が変化していきます。

雪が解けたらすぐに見かける、この白い綿のようなもの。ゴミではないので安心してください。

これは雪下で活動していた土壌微生物の菌糸です。春先の乾燥した空気と日光に当たるとすぐ消えてしまうため、雪解け後2日間くらいしか見られません。

氷点下5℃くらいでも活動できる菌が、冬の間も活動していた証拠です。カビの一種のような菌糸ですが、実際に何の菌かは顕微鏡下で調べていないので不明です。

雪解けと同時に山菜たちが庭で見られるようになったので、今回は春の山菜の紹介をします。

【春の山菜①】行者ニンニク

 3月28日、雪解けすぐ土から顔を出す『行者ニンニク』。ニンニクの香りが強い山菜です。

 行者ニンニクは初夏に花をつけた後、枯れて休眠状態になり、その後は地上部が全て無くなってしまいます。暑さにとても弱い植物です。

 夏に完全に姿が見えなくなってしまうので、生きているのに行者ニンニク自体無くなってしまったと勘違いされることもあります。夏から翌年の雪解けまでは地中の株が寝ていて、春になるとしっかり葉が生えてきます。

 4月4日の行者ニンニク。

 根本の赤い皮がしっかり見えてます。

 行者ニンニクは、毒草であるイヌサフランやスズランと間違われやすいです。

 こ根本の赤い皮強いニンニクの臭いが行者ニンニクの特徴ですので、もし山で採る際には必ず確認してから収穫しましょう。(我が家では行者ニンニク畑を作って育てています。)

 葉がまだ細いものは、まだ小さい行者ニンニクです。こちらは株から増えたもの。

 これは昨年の花の種から芽が出た、1年目の行者ニンニクです。さらに小さな一本の細い葉です。

 我が家では行者ニンニク畑を屋外物置の裏側に作って育てています。

 午前中だけしか日光が当たらない湿った場所を畑にしており、花や他の野菜は育てられない所ですが、行者ニンニクの生育には良い環境の様です。

 落ちた花の種からも普通に芽が出て、どんどん増えています。

【春の山菜②】山わさび(西洋わさび)

 3月20日、山わさびも顔を出しました。中央のほわほわした葉が山わさびです。

 新葉がまだ出ていませんが、この状態でも掘りだして食べることができます。土壌が凍ってなければ、いつでも収穫可能です。

春の山菜というわけでもないのですが、雪解けから晩秋まで好きな時に収穫できる山菜です。

 4月4日、緑色が増して周りの枯れ草との見分けがつきやすくなりました。

 これは1本の山わさびですが、5年ほど経過するうちに周りにポコポコと葉が出るところが増えて大きくなりました。

【春の山菜③】ふきのとう

 4月7日、庭の端でふきのとうが出ていました。ふきのとうは育てているわけでもなく、30年以上も前からずっと家の敷地の端で生えています。

 我が家ではふきのとうを食べる習慣がないので、基本的にはそのまま放置しています。

 それにも関わらず、近年数が減ってきているように感じます。今シーズンはまだ2個しか出てきていません。

15年前はもっとポコポコ出ていた気もするのですが…。

山菜を庭で栽培するメリット

 庭の畑で山菜を育てる一番のメリットは、山に入らなくて済むことです。

立ち入りできて見つけやすい場所は既に他の人に収穫されていることが多く、危険な場所や作物を勝手にとってはいけない場所で採らないといけない場合があります。(ちなみに立ち入りしやすい場所というのは道路脇や広大な大学の敷地などです。)自分の親が親戚から行者ニンニクをよく貰っていたのですが、どこで採っているかは秘密だそうで…。

 山に入れば、遭難、滑落、熊との遭遇の危険があります。それを完全に回避できるのが栽培のメリットです。

 行者ニンニクに関しては、類似の毒草と間違う危険も回避できます。イヌサフランと行者ニンニクの間違いは特に多く、毎年食中毒者が出ています。

 家で栽培する際も、行者ニンニク畑の近くに類似の作物や花を植えないことが間違えないために重要です。どうしても狭くて似たような植物が近くにある場合は、畑を囲うという手もあります。

 今回紹介した山菜は、どれも寒さにとても強い植物です。

 我が家では、行者ニンニクと山わさびは専用の栽培畑を作って育てています。

 春先や秋に堆肥だけ撒く程度のお世話だけで、他に特に何もしなくても育ってくれます。行者ニンニクに関しては苔が適度に生える場所を畑にしているので、水やりすらしていないです。

 ただしどちらも収穫できる程度まで育つまで3年~5年以上かかり、収穫できるかは実際の大きさを見て判断してます。

 基本的に何年も植えっぱなしになるので、収穫後もその場所は他の作物には利用せず、山菜専用の畑として利用を続けられるところを選んで植えると良いです。

 また、山わさびは収穫した後の残った根からまた大きく育つので、山わさびを植えた場所で別の作物を育てる場合は残って生えてくる山わさびに気を付けてください。

 環境が合えば楽に気長に育てることができる山菜。

 栽培が楽なのにも関わらず、とても美味しいのでお勧めです。

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